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| 大項目:PPSの症状 |
| 中項目:手足の衰え |
出典:ポリオ友の会東海20周年記念誌
回答:ポリオ友の会東海 向山昌邦先生(神経内科) |
最近、階段が上りにくくなり、足の運びも重く感じます。
健足と思っていた足も、細くなってきました。疲れやすくなったとも感じています。さらに、このごろ上肢の筋力の衰えも感じます。手もポリオに罹っていたのでしょうか。 |
PPSの可能性があります。幼少時にポリオに罹ったときに、ポリオウイルスが脊髄や脳の運動神経細胞に 進入して、これらの神経細胞を壊したのですが、従来考えられていたような脊髄の一部(ポリオ後遺症に対応する部位)の運動神経細胞だけでなく、もっと広範囲の脊髄・脳の神経細胞に進入して、これまで異常がないと考えていた部位の運動神経細胞をはじめ、自律神経(手足の血液循環や温度調節をつかさどる)や脳幹網様体(人の睡眠覚醒・作業の集中力をつかさどる)の神経細胞にも障害を及ぼしていた事が研究でわかっています。
従ってポリオ後遺症を持った手(上肢)・足(下肢)に限らず、健康と思っていた手足も、いろいろな障 害を持っていた可能性があります。50歳ころになって、障害の
ある手足に新たに筋力低下や筋肉の痩せが発現するのがPPSですが、さらに、これまで健康と考えていた(比較的障害が軽いので気づいていなかった)手足の筋力が低下したり、痩せが現れる事があります。
また、後遺症を持った手足やそれ以外の手足の血流が悪くて、冷たく、皮膚が紫色や青黒色になっていることに気づきます。また、身体全体の冷感・冷えに悩む人もいます。異常な疲れや意欲の低下を自覚する人もありますが、これは脳幹網様体神経細胞の障害が原因かもしれません。
これらすべてを広義のPPSと考えて対処するのが賢明です。いずれにしても、ポリオ後遺症やPPSを良くご存知の専門医にPPSかどうかを正しく診断してもらう必要があります。
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